COLUMN machimoriのブログ

困難に直面する熱海。だからこそ、一人ひとりの多様な価値観を融合し、共に創る未来へ。 – 代表メッセージ –

2021.08.12 / 735 views

2021年7月3日、熱海市伊豆山で発生した土石流災害。私自身も幼い頃より慣れ親しんできた、そして多くの友人知人もいるこの伊豆山にて起きた想像だにしなかった出来事でした。お亡くなりになられた方々への深いお悔やみと、また被災された皆さまへの心よりお見舞い申し上げます。そして、行方不明の方々が発見されますことと、被災地域の一日も早い復旧を心よりお祈りいたします。  

今回の災害では、被災された方も、救援・復旧活動や支援活動をされる方も、地元の方は顔の見える関係にある方々ばかり。こんなにも災害を身近に感じたことはありませんでした。一人ひとりが自らできることを探し、わずかでも、一歩でも何かをしようと動いている方々が本当に数多くいらっしゃるのだということを実感いたしました。 

そして、熱海外からお越しいただき、被災地・避難所等で活動をされてきた専門家、NPO、行政などなど、ご支援をいただいている皆様には、私自身も様々な知見をいただいたり、本当に日々活動に尽力されている姿も間近で見ており、皆様には心から感謝申し上げます。 

また、災害発生当初より全国の皆様から数多くのご支援のお申し出や沢山の励ましの声、そして熱海市への寄付やボランティアの登録なども多くいただきました。私自身や私の身の回りの方々一人ひとりが何をすべきか本当に暗中模索、試行錯誤の日々ではありますが、そのお一人おひとりの言葉があったことで、何かわずかでもやれることをやろうという力をいただきました。

 

一人ひとりの努力を超えての連帯

私たちはいま、コロナ禍と災害というとても大きな困難に直面しています。(初のまん延防止等重点措置適用の影響で熱海の街もお店も大きな打撃を受けています。)

私たちmachimoriもこの一年、まずは自分たちが、それぞれの事業者やそれぞれの個人が生き残ることこそが大事。そう思ってやってきました。自分たちが生き残らねば、まちづくりも何もできない。そう思って、耐える部分は耐え、変えることは変え、新たな事業の立ち上げを行ったり、いまその準備もしています。

ただ、もはやそれぞれが個別にがんばるフェーズから、より連帯し、この困難を乗り越えるべきフェーズに移ってきていると感じています。

 

共創によるまちづくり

今回の災害を経て、私たちは、そして熱海は、本当に多くのファンの方々に、またサポーターの方々に支えられているのだということを実感しました。だからこそ、そんな皆さんのお力を借りながら、この熱海のまちづくりを更に進めていきたい。この困難を乗り越え、共にこの街の未来をつくっていきたい。その思いが日に日に強くなってきています。 

私たちの活動はmachimori以前のNPO法人atamistaの活動から始まりました。atamistaという名前は「熱海を支えていく人たち、熱海をつくっていく人たちをより一人でも多く増やしていきたい」という想いからつけた名前です。いまこそ、その原点にも立ち返り、ともに熱海をつくっていくためのプロジェクトを、地域の事業者の皆さん、そして地域内外のサポーターの皆さんと共創しながら次々と生み出していきたいと考えています。

私たちmachimori/atamistaのメンバーだけでは物事は解決していけない、だからこそ地域内外の多くの方々の力をお借りして、共に地域を創る「共創プロジェクト」をつくっていき、そのコミュニティも育んでいきたいと思っています。

 

大きすぎる課題、でも、いまだからこそ向き合う

改めて今回のこの災害を受けて、地域にもともとあった課題が顕在化しました。1万件近くも空き家があるはずなのに数百世帯の被災者の方への住宅が十分に供給できないという問題、斜面だらけでまた孤立のリスクもある環境の中での交通のあり方の問題、・・・具体例を挙げるときりがありませんが、平時からの問題がより顕著に現れたのだと思っています。地域が抱える課題はとても大きく、そして根深いもので、一朝一夕には解決できないとも思わされました。でもだからこそ、平時からそうした課題に向き合い挑んでいくことが必要であるとも改めて感じています。

今まさに熱海が直面している課題に向き合うことは、私たちのミッションでもあります。今だからこそ私たちが積極的に動かなくてはならないと考えます。また、本質的な課題解決のため本当に必要なのは、まちを変えていこうとする「人」や「コミュニティ」の存在だと信じていますが、今回の災害を受け、「人と人とのつながり」や「コミュニティのあり方」の重要性を強く再認識いたしました。

私たちmachimori/atamistaのミッションは『100年後も豊かな暮らしができるまちをつくる』こと。

私たちはこれまで、「観光だけではない熱海の産業を」「遊びに来るだけではない街の関わり方を」つくっていくことを模索してきました。そして私たちは「地域の人も地域外の人も境目がない地域コミュニティ」をつくることも追求してきました。

これまでのまちづくりもすべてがイメージどおりにいったわけでもありません。プラスに見える成果も様々な課題を生んだりまた新たな課題が生まれたりもしています。

 

コロナ禍と災害を経た、熱海のまちづくり

それでも私たちは長期的な視点でまちづくりに取り組んできました。だからこそ、この災害やコロナ禍を経たこの街の未来を長期的な視点で考え、復興やまちづくりに取り組んでいきたいと思っています。悲惨な現実を経験してきたからこそ、未来に向けて、この街の産業や、この街の暮らしを見つめ直す重要な機会として捉えています。

私たちの街を私たちの手でつくる。

特定の誰かだけがつくるのではなく、地域の人も、地域外から関わる人も、地元の会社も、地元外の企業も、境目がなく、多様な人たちの関わりがあってこそ。また、「街に関わる一人ひとりが、自分たちが暮らしたいと思える街をつくること」これからもそこはぶらさずに、追求していきたいと思います。

より一人でも多くの人がこの熱海の街を、自分の街だと感じ、創ることに関わってもらえるように、これからも動いていきたいと思います。そして、これから、共創プロジェクトを一つひとつ、皆さんと共に生み出していけたらと思います。

 

一人ひとりが持つ多様な価値観を融合し、共に創る未来へ。

 

2021年8月11日

株式会社machimori 代表取締役/ NPO法人atamista 代表理事   

市來 広一郎

 

 

 

 

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